マイクラでプログラミングを学ぼう!メリットやプログラミングの学び方について解説

マイクラでプログラミングを学ぼう!

子どものプログラミング教材として、マインクラフト(通称:マイクラ)に注目している方も多いのではないでしょうか。

創造性を刺激するゲームとして世界中で人気を博しているマイクラをプログラミング教材として利用すれば、子どもたちが遊びの延長でプログラミングを楽しみ、自発的に学習してくれる可能性が高いです。

本記事では、マイクラでプログラミングを学ぶとよい理由や、その方法について紹介します。

この記事でわかること

  • マイクラでプログラミングを学ぶメリット
  • マイクラのプログラミングを通して身につく力
  • マイクラでプログラミングを学習する方法

マイクラでプログラミングを学ぼう

そもそもマイクラとはどのようなゲームなのでしょうか。ここでは、ゲームとしてのマイクラを紹介した上で、プログラミング教材としてのマイクラができることについても見ていきましょう。

そもそもマイクラとは何か

マイクラは、スウェーデンのMOJANG STUDIOS社が2011年にリリースしたオンラインゲームです。プレイヤーはブロックを組み合わせて思いおもいの創造をしながら、建築や冒険を楽しむことができ、「デジタル版のブロック遊び」とも呼ばれます。

その自由度の高さから、ユーザーのあいだで常に新しい楽しみ方が開拓され続け、リリースから10年以上が経っても衰えることのない人気を誇ります。2019年には累計販売本数が1億7600万本を突破し、テトリスを抜いて史上最も売れたゲームタイトルになりました。

Java版、統合版、教育版の3バージョンがある

マイクラは現在、以下の3つのバージョンを提供しています。

  • Java版
  • 統合版
  • 教育版

Java版はPCでしか利用できませんが、より自由度が高いため、プログラミング教材として利用するにはこちらがおすすめです。

統合版はPCのほかにPS4、Switch、スマホ、タブレットなどの端末など、さまざまな端末で遊べますが、制限されている機能があり、プログラミング教材としてはできることが限られます。

教育版は、学校などの教育現場で利用できますが、教育機関のみがアカウント登録できるバージョンです。

プログラミング学習におすすめのjava版については、以下の記事でより詳しく解説しています。


マインクラフトJava版でマイクラを行うには?マイクラ統合版との違いやJava版でプログラミングを行う方法を解説!>>

マイクラのプログラミングでできること

マイクラでは、クリエイティブモードで遊びながらプログラミングを行うことが可能です。

プログラミングをすれば、さまざまな作業を自動化できるようになります。
たとえば建築・整地・破壊など、手作業ならば時間と手間がかかる繰り返し作業も、プログラミングならごく短い時間で、自動的に実行することが可能です。プログラミングができるようになると、ゲームを自由にカスタマイズできるようになり、遊びの幅が大きく広がるでしょう。
また、マイクラのプログラミングコードは視覚的に理解しやすく、コードの結果をすぐにゲーム上で確認できるため、子どもにも難しさを感じさせにくい点が特徴です。

マイクラのプログラミングでできることについて詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

マイクラのプログラミングで何ができる?具体的な事例もご紹介!>>

マイクラでプログラミングを学習するメリット

マイクラは、学校などの教育機関でもプログラミング教材として注目されています。ここではマイクラをプログラミング教材として用いることのメリットを紹介します。

プログラミングを始めることへのハードルが低い

マイクラは、普段遊んでいるゲームの延長でプログラミングを始められるため、プログラミングを始めるまでのハードルが低く、自発的に学びたいと思える環境を作りやすいです。

ソースコードやルールを知らない状態でスタートしても問題ありません。ゲームの視覚的情報が、ソースコードの理解を助け、自分で作ったプログラムが動く様子を楽しく表現してくれます。

さらに、親子で一緒に学べる点もマイクラの利点といえるでしょう。オンラインに対応しているため、離れた場所にいるプレイヤーとも遊ぶことができます。

興味や実力に合わせた難易度で学習ができる

マイクラでは、その人の興味や実力に合わせて、幅広い難易度でプログラミングを学ぶことができます

たとえば、はじめてプログラミングに触れる子どもには、難易度が低いビジュアルプログラミング言語がおすすめです。ビジュアルプログラミング言語では、動作が記されたブロックを組み合わせて作るため、視覚的に理解することができます。

その一方で、実際にエンジニアが用いる言語を使い、ゲームの拡張性を広げる機能を追加するなど、高度なプログラミングを行うこともできます。

社会で大切になる力が楽しみながら身につく

プログラミング教育は、エンジニアの養成講座ではありません。マイクラを通してプログラミングを学ぶことで、今後の社会においてどの職業においても普遍的に必要とされる「論理的思考力」「問題解決力」「発想力・想像力」を身につけることができるでしょう。

論理的思考力

論理的思考力とは物事を体系的に整理し、答えまでの筋道を順序立てて考えられる力のことです。

プログラミングは学習するなかで、目的を達成するために必要な要素を明らかにし、それをどのような順番で実行するのかを考える論理的思考力が大きく育ちます。

問題解決力

プログラミングでは、問題を明確にし、解決するためにどのような条件があり、何をすればその条件を満たせるのかといったことを、繰り返し考え続けなければなりません。

マイクラでのプログラミング学習を通して、遊びを楽しむなかで自分なりのゴールを設定し、解決のための試行錯誤を何度も繰り返すうちに、問題解決力の向上が期待できるでしょう。

発想力・想像力

マイクラは従来のゲームのように、クリアしなければいけないステージやレベルなど、決まった目標があるわけではありません。プレイヤーは、思い描いたアイディアを次々と試すことができます。自由度が高く、何をするか、どのようなものを作るかは自分次第です。マイクラで遊ぶなかで、自分の頭で考える習慣や、発想力、想像力を養うことができるでしょう。

マイクラでプログラミングを学習する方法

マイクラでプログラミングを学ぶ方法は、主に以下の2つがあります。

  • 自宅で学ぶ
  • プログラミング教室に通う

最初からプログラミング教室に通うことに不安を感じる人は、いちど自宅で試してみてから検討するとよいでしょう。

自宅で学ぶ

マイクラを自宅で学ぶには、無料ソフトを活用する方法と、マイクラの拡張プログラムを利用する方法の2つがあります。それぞれどのように学べるのか見てみましょう。

マイクラでプログラミング学習するための方法をもっと知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

マイクラでプログラミングのやり方!マイクラのインストール方法からプログラミング環境の導入方法まで解説!>>

無料のソフトを活用する

マイクラでプログラミング学習をするなら、ブラウザから無料で利用できるHour of Codeを始めてみるとよいでしょう。Hour of Codeは、マイクラのソフトを持っていなくてもプログラミング体験をすることが可能です。PCやタブレットがあれば始められ、対象は小学2年生以上となっています。

Hour of Codeでは、命令が書かれたブロックを組んで作ったプログラムによってキャラクターの操作ができます。操作方法のヒントや解説が豊富にあり、手探りで操作するだけでもプログラミング思考を学ぶことが可能です。

マイクラのプログラミングを無料で始めたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
マイクラのプログラミングを無料でできる?準備するものと無料で学べるサービスを紹介!>>

マインクラフトの拡張プログラムを利用する

マイクラでプログラミングできる環境を構築するためには、Java版でModを利用する方法があります。Java版とはパソコンで使えるマイクラのエディションの1つで、Modとは非公式の拡張プログラムのことです。

いろいろな端末で遊べる統合版でもプログラミング環境を作れますが、Code Connectionというツールを導入する必要があります。しかし同ツールは、最新のバージョンでは利用できません。バージョンダウンにはリスクがともなうため、Java版の利用がおすすめです。

マイクラのプログラミングソフトについてもっと知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

マイクラのプログラミングに必要なソフトや動作環境を詳しく解説!>>

プログラミング教室で学ぶ

プログラミング教室に通わせるという選択肢もあります。独学よりも費用はかかりますが、教室では先生にわからないことを質問できるなど、学習のサポートを受けることが可能です。

自宅で独学する場合、子どもの疑問を解決するには親が手伝わなければなりません。簡単なレベルなら調べたらわかりますが、レベルが上がると親が解決できなくなることもあるでしょう。

教室に任せたほうが、親の負担を減らせることもあるため、本格的に学ぶつもりなら教室に通わせるのがおすすめです。

マイクラでプログラミングを学ぶにあたってよくある質問

ここでは、これから子どものプログラミング教材にマイクラを導入しようかと検討している方に向け、よくある質問とその解答をご紹介します。

マイクラで学習できるプログラミング言語は何がある?

マイクラで学習できるプログラミング言語には、以下のようなものがあります。

  • Python
  • Ruby
  • Java
  • Lua

子どもには難易度の少し高いものもありますが、どれも現役のプログラマーが実際の仕事で使用する、実用性の高いプログラミング言語です。そのため早いうちから学習しておけば、社会人になった際にも大いに役立つことでしょう。

どの言語を学習するか迷う場合は、コードがシンプルで汎用性の高いPythonがおすすめです。マイクラで学習できるプログラミング言語の違いなどを詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

マイクラで学べるプログラミング言語を詳しく解説!>>

マイクラでプログラミングを学ぶには、どの端末を利用すれば良い?

本格的にプログラミング学習を行うなら、java版をプレイできるPCが必要です。マイクラのプログラミングにおいては、java版でなければ使用できない機能が幾つかあり、java版をプレイできるのはPCだけだからです。

ただし、現時点で手元にPCがなく、スマホやタブレット、スイッチなどの端末なら持っているという場合は、今ある端末でプレイできる統合版から始めてみても良いでしょう。統合版ではプログラミングそのものを学ぶことはできませんが、レッドストーン回路やコマンド機能を使うことで、プログラミング思考を学ぶことができます。

マイクラをスイッチで遊ぶ方法について、もっと知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。

マイクラのプログラミングはスイッチでできる?スイッチを用いてプログラミングを学ぶ方法を紹介!>>

マイクラを使ってプログラミングを学んでみよう

プログラミング教材としてマイクラを利用すると、今後の社会を生きぬくために必要な「論理的思考力」「問題解決力」「発想力・想像力」などを楽しみながら身につけることができます。

ピタゴラミンでは、子ども向けプログラミング教室を全国各地で運営しています。マイクラを使ってPythonを学習できるコースでは、教育版を使用しテキスト型のプログラミングが学べるので人気のコースです。

プログラミングを学んでみたい、どんな雰囲気なのか気になる方はぜひ体験教室へお越しください。

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