マイクラのプログラミングで何ができる?具体的な事例もご紹介!

マイクラのプログラミングで何ができる?

マインクラフト(通称:マイクラ)は、自分だけの世界を探検したり、想像した様々なものを作ったりしてオリジナルの世界を楽しむゲームですが、プログラミング教材としても活用されています。

今回は、マイクラのプログラミングで何ができて、どんなことが学べるのか、また実際にどのようなものが作れるのかを、事例を交えてご紹介します。

子どものプログラミング学習にマイクラの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • マイクラで何ができるのか
  • マイクラでどんなことを学べるのか
  • マイクラでどんなものが作れるのか

マイクラのプログラミングで何ができる?

マイクラは子どもから大人まで、世界中のユーザーがプレイするゲームです。冒険や採掘、建築、牧畜など様々な楽しみ方がありますが、プログラミング学習に活用することもできます。ここでは、具体的にマイクラのプログラミングではどんなことができるのかを解説していきます。

ゲーム感覚でプログラミング学習ができる

マイクラはそもそもゲームなので、遊びながらプログラミングを学べるというのは大きなメリットです。豊かな想像力をプログラミングによって具現化させることで、「自分で動かすための仕組みを作ることが楽しい」と思わせることもできます。

プログラミング学習では、三大基礎と呼ばれる「順次」「繰り返し」「条件分岐」を学びます。マイクラのプログラミングなら、三大基礎も遊びながら自然と身に付くのです。 

「プログラミング」という言葉には難しいイメージがあるかもしれません。実際に本格的にプログラミングをする際にはソースコードの記述が必要となりますが、マイクラならば普段の遊びの延長線で直感的に理解することもできるでしょう。

プログラミングを通じて創造力や論理的思考力が養える

マイクラにプログラミングを取り入れると、通常のゲームよりもできることが増えます。できることが増えれば、何を作りたいか、どのように作ればいいかをイメージしながら、試行錯誤しながら自分の作りたいものを作ることが可能です。こうした考え・行動を繰り返すことで、遊びながら創造力や論理的思考を養えます。

 そもそも、小学校でプログラミング教育が義務化されるのは、単にIT技術者の担い手不足を避けるためではなく、論理的に考える力・科学的に考える力を身に付けることが目的です。ブロックを組み合わせてどんなものを作るか、どこに行くと素材が手に入るのかなど、様々なことを考えながらプレイすることで、考える力を小さい時から身に付けていきます。

マイクラ内の作業を効率化できる

マイクラでは“エージェント”と呼ばれるロボットをプログラミングによって操作し、ブロックの配置や破壊、アイテムの回収などを自動化させることが可能です。これまで面倒に感じていた作業もエージェントに任せて、プレイヤーは冒険へ出かけたり別のことにチャレンジしたりできます。

また、マイクラの醍醐味とも言える建築も、ブロックを一つひとつ設置していくのは大変ですが、プログラミングによって自動的に配置すれば、簡単に大きな建物も作れるようになります。このような要素は、既にマイクラをプレイしている子どもにとって嬉しいポイントであり、学びたい意欲も掻き立ててくれるでしょう。

マイクラのプログラミングで具体的にどんな物が作れる?

マイクラにプログラミングで、具体的にどのようなものが作れるようになるのか気になる方も多いでしょう。そこで、総務省も紹介している「MakeCodeを使った100段の階段を作るプログラム」を事例としてご紹介します。

MakeCodeとは、Microsoftが提供する無料のオープンソースプラットフォームで、ブロックを組み合わせながらプログラミングが学べる「ビジュアルエディタ」を搭載しています。プログラミング自体に慣れてきたら、実際のプログラミング言語も学べるテキストエディタを使用することも可能です。

100段の階段を作るためには、ブロックを順番に配置していく必要があります。こうした単純作業も、先ほどご紹介したエージェントをプログラミングすることで自動化させることが可能です。

1.階段を作る際に繰り返すべき部分を見つける

エージェントに階段を作るように命令を出したとしても、何度も同じ命令を出すのでは自動化とは言えません。そこで、まずは作業の中で繰り返すべき部分を見つけ、プログラミングに取り入れていきます。

そもそもエージェントがどのように動作するのかも理解しなくてはなりません。エージェントは前後左右上下に1ブロックずつ移動でき、さらに前後左右上下にブロックを置けます。また、空中移動ができたり、支えとなるブロックがなくても空中にブロックを置けたりできます。

ここで、考えるべきことは「2つ目のブロックを階段上に配置するためには、エージェントはどのように移動すれば良いか」です。そこで、プログラミングを活用し、以下の内容で命令ブロックを追加していきます。

・チャットコマンド“step”を入力した時
→エージェントに前へ置かせる
→エージェントを前に1ブロック移動させる
→エージェントを上に1ブロック移動させる

2.「くりかえし」の命令ブロックを使う

命令ブロックには様々な種類があり、その中に「くりかえし」もあります。くりかえしの命令ブロックを使うと、そのプログラムを何回実行すればいいのか指示することが可能です
まず新しい命令として「チャットコマンド“jump”と入力した時」を引き出します。次に、エージェントのメニューから「エージェントに“前”へ置かせる」の命令ブロックを引き出します。

さらに「エージェントを“前”に“1”ブロック移動させる」の命令ブロックを選んで引き出し、“前”を“上”に変更します。最後にもう一度「エージェントを“前”に“1”ブロック移動させる」の命令ブロックを選んで引き出します。

ここまでは先ほど説明した作業のプログラミングになります。

次に、ループのメニューから「くりかえし4回」を引き出し、先ほど組み合わせた3つの命令ブロックを「くりかえし4回」の中に組み込みます。さらに、“4”回の部分を作りたい段数分に変更しましょう。例えば、100段の階段を作るなら「くりかえし“100”回」と入力します。

あとは、「チャットコマンド“jump”と入力した時」の命令ブロックを組み込み、さらに“jump”部分を“step”に変更すれば、100段の階段が自動で完成します。実際にできているかマイクラの画面に戻り、チャット欄で“step”と入力してみましょう。

3.もしもうまく動作しなかったら?

命令ブロックを組み込んだにもかかわらず、なぜかエージェントが動作してくれない場合は、エージェントがブロックを持っているか確認してみましょう。マイクラの画面からエージェントに近づき、画面中央にある+マークをエージェントの顔と重なった時に右クリックを押します。

するとエージェントの持ち物リストが表示されるので、左上のスロットに階段にしたい材料のブロックを置きましょう。なお、100段の階段を作るには100個のブロックが必要です。

4.階段の応用について

階段を一直線のまま作ってしまうと、ある段で行き止まりとなります。作業を止めないようにするには、らせん状にすることでより高く階段を作ることが可能です。

例えば1段のらせん階段を作るには、1ブロックずつ右または左に向きを変えながらブロックを置いていかなければなりません。そのため、エージェントの向きを変える命令ブロックを組み込む必要があります。

同じく、2ブロックごとにらせん状となる階段でも、2ブロック分を置いたらエージェントの向きを変えることで、2段のらせん階段が作れます。基本の命令ブロックとうまく組み合わせながら応用的にプログラムを作っていきましょう

まとめ

今回は、マイクラのプログラミングによって何ができるのか、具体的な事例も交えてご紹介してきました。世界中にユーザーがいるマイクラを活用すれば、ゲーム感覚で楽しくプログラミングを学べます。

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また、プログラミング学習で身につく論理的思考(プログラミング思考)は、プログラミング以外にも様々な場面で役立ちます。 

「ピタゴラミン」ではマイクラを使って楽しく学べるプログラムをご用意しています。動画教材も多数ご用意しており、お子様一人ひとりのペースで学べる教室です。お子様に遊びながら楽しくプログラミングを学んでほしいとお考えの方は、ぜひピタゴラミンの無料体験会にご参加ください。

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